動植物の死骸が土に埋もれて長い年月経ったものを化石と言いますね。
長い年月ってどのくらいなの?
2000年位経っていればとか、
10000年は経っていないととか、諸説あるようです。
ところで…、
木が土に埋もれて長い年月経って出来た化石、
これは特に「珪化木(けいかぼく) : Petrified wood」と呼ばれます。
木が土に埋まって、長~い年月の内に、
岩石の主な成分である二酸化ケイ素(SiO2)と言う成分が染み込んで、
石のようにカチコチになった物。
珪化木は研磨してアクセサリーにされてたりもしますが、
土に埋まってるとか、自然のまんまな参状を観察出来るところもあります。
今回、Nobu☆が訪れたのは、
島根県大田市(おおだし)久手町(くてちょう)波根西(はねにし)。
ここには国の天然記念物に指定されている
波根西の珪化木があります!
波根西の珪化木への行き方
2021年5月26日、
ボクは波根西の珪化木を目指しました。
JR山陰本線久手駅、ここが最寄り駅です。
ちなみに、この久手駅の東隣にJR波根駅があります。
「波根西の珪化木」なんだから波根駅が最寄りかと言うとそうではなく…。
以前、その波根駅で下車して、
「波根西の珪化木」を目指した事がありますが、遠かった!
波根駅前、県道285号線を西へ。
時折、車は通るものの人影が見えない…
駅前の看板には確かに珪化木の案内があったけどこの道で大丈夫なのかなぁ〜?
歩き出して20分ほど、少々不安になり始めた頃、
波根西の集落が!所々に珪化木の看板が見える
ようになって来てそこから更に…、みたいな(>人<;)
結局40〜50分かかったなぁ。
まぁ達成感はあったけど。
と言う事で、久手駅を出発。
google map を頼りに、
人気(ひとけ)のない久手の集落を抜けて行くと…。
銀行に郵便局、信用金庫、鮮魚店やスーパーマーケット。
小さいけれど生活に欠かせない店舗が色々あります。
そのうち珪化木の案内板が見えて来たわけですが、
これって自動車で来たら何処に駐車しておくんだろう?
そんな事を思いつつ先へ。
いよいよ人家が尽き、
畑の中の人だけが通れる細い道を進んでいくと、
「波根西の珪化木」の説明板が!
ちょっと波のザブーンザブーン言う音も聞こえて来ましたよ♪
樹々の間の遊歩道を抜ける頃には潮の香りも感じられ^ ^
ババーン、とうとう日本海が!
ここから動画にしてみましたので宜しければどうぞ。
はやる気持ちを抑えつつ、海へと続く階段を下りて遊歩道の尽きる所、
柵の向こうで波に洗われる様に、直径50cm位
の丸太みたいなのが横たわっていた‼
︎ バーン!
これが波根西の珪化木です!
ここまでの所要時間はおよそ20分程。
波根西の珪化木、どうやって出来たの?
この珪化木の生い立ちって?
およそ2000万年前、今の三瓶山にあたる火山が噴火、
その際に発生した火砕流で流されて埋もれて珪化、やがて波に洗われて姿を表した…
2000万年って言うと…。
およそ6600万年前に恐竜が絶滅したと言われていますね。
その後、哺乳類が大地の主役となり、
ユーラシア大陸の一部だった日本列島が、
地殻変動で次第に大陸から分かれ始めたのが2000万年前。
そして人類の誕生が約500万年前。
最後の氷河期の終わったのが1万年前。
この珪化木、色んな事を見て来てるんですねぇ(´∀`)
この珪化木からしたら人の一生とか一瞬ですね。ピュン!
ところでこの珪化木の周りの崖をよく見ると、
あちらこちらに白いものが…。
珪化木の破片らしい。
フムフム、これも珪化木なのかなぁと観察していると背後で、
ドドッ!ドドドッ!
この日は満潮が重なり波も強くて、
時折り足元まで波がかかって来ます。
ガンガン打ち寄せる波に日々洗われ、風雪にも耐え。
珪化木、硬っ!
前は崖、後ろは海、
逃げ場がない!
少々不安になりそそくさ珪化木にお別れしました。
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