今回は隠岐旅行でかなり面白かった「かっぱ遊覧船」と「隠岐自然館」をご紹介します!
隠岐プラザホテルで優雅な朝食を
朝食は8時にお願いしていました。
で、隠岐プラザホテル最上階10階のレストランに行くと、
ガラーン
誰も居なかった!
他の宿泊者はもう食べちゃったの⁉
少々手持ち無沙汰な様子のウエイトレスさんに案内されると、
既に配膳されていて、そこに温かいご飯とお味噌汁をつけて下さいました。
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レストランからは西郷港が良く見渡せます。
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昨日はレンタル電動自転車で久見に行き黒曜石採集、
もう今回の隠岐の旅の目的はほぼほぼ達成したようなものです。
今日はえ〜と、かっぱ遊覧船に乗って、
15時10分のフェリーで松江に帰るだけ。ほぼノープランです。
隠岐島後の観光と言うと、
ローソク島や乳房杉、トカゲ岩、牛突き。
海水浴やシーカヤックとかもありますよね。
どこも半日、徒歩で巡るには遠い!
西郷は隠岐一番の大きな街。
大型のスーパーマーケットもあるし、
ドラッグストア、家電量販店だって揃っています。
ネットには出て来ないけど、
きっと観光スポットもあるはずだべ〜。
と言うことで、
「かっぱ遊覧船」に乗って水上から西郷散策です
隠岐のかっぱ伝説とは?
出航は10時。事前に予約はしていたんですけど、
15分ほど前になると待ち合わせ場所の隠岐ビューポートホテル下に
船頭さんが登場です。料金は税込1500円。
「あれ、他のお客さんは?」
「今日はお客さま、お一人だけです」
「え〜、わたし一人のために船出して下さるんですね、有難う御座います~」
「いやぁ、コロナでずっとこんな感じなんですよ〜」
みたいなやりとりをするうち、遊覧船乗り場到着。
船が小さい。。。
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「かっぱ遊覧船」はかなり面白かったです!もの凄くオススメです。
えっ、ハードル上げ過ぎ?でも、乗船時間45分がアッと言う間。
「かっぱ」は頭にお皿の乗ってるあのかっぱです。
なぜ「かっぱ」を推してるかと言うと…。
「その昔、畑のきゅうりを荒らすかっぱがいたとか。
ある日、唐人屋(とうじや)の九兵衛さんが退治してやろうと待ち伏せていると。
案の定、かっぱが現れキュウリを獲ったものだから、
その腕を刀で切り落とした。
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その後、カッパは腕を返してほしいと何度も嘆願しに来たので、
2つのことを約束させて腕を返してやったと。
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2つの事とは、
もうキュウリを盗まない。
子供たちを水難から守ってやる
と言うことだったそうな。
以来、隠岐の子どもたちは水に入る時は、
「唐人屋の子だよ」
と唱えるようになり、
水難事故に遭わなくなった、めでたしめでたし」
隠岐ってこんなとこ by かっぱ遊覧船の船頭さん
かっぱ遊覧船は西郷港から、
その伝説の舞台である八尾川(やびがわ)を巡ります。
「かっぱ遊覧船」の何が面白いかって、
①船が小さいもんだから手を伸ばせば水面に触れられそう!
海へ川へ Go! Go! 船に乗ってる感満載
②船頭さんの解説が秀逸。
西郷の街の歴史や文化を案内してくれるのがとても興味深い。
ちょっと船頭さんのお話に耳を傾けてみましょう^ ^
「西郷は江戸時代、北前船の寄港地になって栄えました。
特に冬場荒れる日本海。
西郷港は嵐がおさまるまで北前船が非難する風待ちの港でした。
港を見下ろす丘の上に清久寺(せいきゅうじ)と言うお寺があって、
不動明王がいらっしゃいます。
風待ちをしている船乗りと恋仲になった島の女性は、
船乗りが去らないことを願ってその不動明王に草履を奉納して、
願掛けする習慣がありました。
『船頭恋しや、わしゃ不動さんに無理を願うて船とめる』
という歌も伝わっています。」
フムフム、地図を見ると、
西郷港って南西に開けていて、
2つの半島がカニの手のように港を囲ってる形になってる。
これで冬の強い北西の風から守られるんですね(°▽°)
「西郷港に注ぐ八尾川の岸には、たくさんの漁船が係留されています。
実は隠岐の漁船、島根県で一番魚を捕ってるんです。
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水揚げするのが鳥取県の境港港なので、
市場には鳥取県産もしくは境港産として流通するので、
隠岐の名前は余り知られて居ないんですけどね」
マジっすか⁉
︎ 知らなかったなぁ(≧∇≦)
「隠岐近海には暖流の対馬海流が流れているので、
冬でも松江辺りに比べると暖かいんですよ」
「雪って降るんですか?」
「雪は降ることがあっても、積もるほどではないですね。
夏は夏で、松江に比べて2度から3度涼しいですよ。
実際住んでみると、とても過ごしやすいです」
「あっ、あそこ。ガソリンスタンドが見えるでしょう。
実はあのガソリンスタンド、港ならではの秘密がありまして。
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道路に面している側では、自動車に給油をするんですけど、
港に面している方では、船に給油が出来るようになってるんです」
豆知識、面白いですね〜(*゚∀゚*)
などなど、船頭さんの話はとにかく飽きることがありませんでした。
人情とかっぱと 西郷街歩き
遊覧船を降りたNobu ☆は、
さっき船頭さんが紹介してくれたスポットを徒歩で尋ねてみました。
かっぱ公園です。
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八尾川を挟んで、対岸にはかっぱ達が住んでいると言う森が見えます。
本当にいるかも?って思っちゃうような鬱蒼とした森です。
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港からの風がそよそよと吹いて心地良い〜。
ここからはかっぱ遊覧船の船頭さんのお話を思い出しながら。
福かっぱ大明神
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「かっぱは福をもたらすと信仰され、ここで祀られています。
『オン、カッパヤ ソアカ』
キュウリをお供えして
そう21回と唱えると、福がもたらされると言われています」
愛の橋
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「橋のたもとに住んでいた藤原さんが、
通学するのに遠回りしている子どもたちのために私財を投げ打って渡した橋。
聖書にある「汝、隣人を愛せよ」にちなんで「愛の橋」と名付けられました
今の橋は2代目。老朽化のため通行不可になっています」
八尾川河口の漁師町
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「島の者は本州のことを「本土」と呼んでいます。
この辺りは良い漁場を求めて、本土からもたくさんの人々が移り住みました。
最盛期には200隻余りの漁船がずらっと係留されていたそうです」
何気ない景色にも色々な物語があるものだなぁ〜。
さて昼食は「更科」と言う喫茶店に入りました。
15席ほどしかありません。顔見知りの客が入ってきては、
店の人と色々と会話するような地元密着型の喫茶店です。
イサキのムニエルとアジの刺身定食を頂きました(税込1000円)
ボリュームに満足の逸品です。
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隠岐自然館の展示解説が面白すぎる‼
出航までまだ時間があったので、
フェリー乗り場隣にある「隠岐自然館」に行きました。
「よかったら少しご案内しましょうか」
と係の女性が声をかけてくださるのでお願いしたら、
ガッツリ案内して下さいました。例えば、
「隠岐は後醍醐天皇の流刑の地として有名ですが、
なぜ隠岐に流されたのでしょう?
風水によると、北西方向は縁起の良い方角なんですね。
京の都から見て北西方向にある隠岐諸島は、
縁起の良い土地とされていたそうです。
隠岐島で採れるアワビは縁起の良いものとして、
宮中の儀式では欠かす事の出来ない物になっています。
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鎌倉幕府の政治を快く思っていなかった後醍醐天皇は、
反乱を起こそうとしたために捕らえられますが、
やはり天皇は特別な存在です。
幕府は天皇を無下に扱う訳には行かず、
特別な島、隠岐に送ったと言うことです」
「オキサンショウウオやオキノウサギ、オキタンポポなど、
隠岐には隠岐でしか見られない固有種がいくつも確認されています。
その原因は氷河期と大きく関係していると言われています。
最終氷河期の頃、隠岐は本州と地続きでしたが、
その後の気温の上昇と共に海面が上昇。
一万年前に離島となって以来、
隠岐の動植物は独自の発達を遂げて来ました」
…
…
…
隠岐の自然、文化、そして歴史などなど。
隠岐に着いて初めにここで解説を聞いていれば、
もっと深く大きなことを知ることができたのではないかと。
15時10分フェリー国賀が西郷の港を出港、
お天気が良く大山や島根半島がフェリーからよく見えました。
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本土からわずか60km余り離りの海峡を挟んで、
独自の文化と自然が残っている隠岐。
かなり面白い!
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