ドイツ語はなぜ難しいのか? @ドイツ語の基本

ドイツ語の基本

日本人にドイツ語は学びやすい!

英語と同じだけの労力と時間を費やしたなら、
わたし達日本人はきっと英語以上にドイツ語が出来るようになる!

nobu ☆はマジでそう考えております、ガハッ。

なぜか?

それはドイツ語の語順が結構テキトー、いや柔軟性に富んでいるから。
なんだったら、日本語と同じ語順にだってなることがあるからです。

冠詞や動詞の変化について行かなきゃならない問題はありますが、
そのへんを乗り越えれば!

今回はそんなイケてるドイツ語の特に動詞の位置について、
色々な例文を交えながら見ていきましょう。

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ドイツ語の語順【平叙文】 とにかく動詞は2番目に!

こんにちはっ!
nobu☆です\(^o^)/

英語は語順がとても大事な言語ですよね。例えば、

Tom bought her the book.
(トムは彼女に本を買ってくれた)

これの語順を入れ替えて、

Her bought Tom the book.

とは言えない。
その点、ドイツ語は語順に融通が効きます。先程の、

Tom bought her the book.

をドイツ語にすると、

Tom  kauft  ihr  das    Buch.
 ll        ll          ll       ll          ll
Tom  bought  her  the    book

これは

Ihr kauft Tom das Buch.
《イァ カォフト トム ダス ブーホ》

と言うことも出来ちゃうわけです。
日本語の場合、

「トムは彼女に本を買ってくれた。」

と言う文を

「彼女にトムは本を買ってくれた。」

とも言えますよね。英語をずっと学習して来ると、
初めのうちドイツ語の語順に対する自由さに違和感を感じたものですが、
実は日本語を母語にする者にとってはむしろ分かりやすいかも知れません^ ^

ただし語順が比較的自由なドイツ語ですが、
動詞は基本的に文の2番目に来る、ここは押さえておきたいところです。

ドイツ語の語順【定型疑問文】【命令文】 動詞は文頭に

動詞は基本的に文の2番目に来るドイツ語ですが、
文の頭に動詞の来ることが!

それが定型疑問文と命令文です^ ^
定型疑問文とは〈はい、いいえ〉で答えられる疑問文の事。先程の英文、

Tom bought her a book.
(トムは彼女に本を買ってくれた)

を疑問文にすると、

Did Tom buy her a book ?

ですよね。これをドイツ語にすると、

Kauft Tom ihr ein Buch ?

こんな感じで、英語の様に助動詞「Do」の力を借りなくても、
ドイツ語では動詞を文頭に持ってくるだけで疑問文が作れちゃいます( ^∀^)

命令文はこんな感じ。

Komm schneller! (ラフに言う時)
(早く来て)

Kommen Sie bitte schneller ! (丁寧に言う時)
(早く来てください!)

ドイツ語の語順【補足疑問文】 動詞は2番目に

補足疑問文とは英語なら「what」とか、
「how 」「who」と言った疑問詞を使って質問して来られるヤツです。

例えば、

【英語】
Where are you from ?
(あなたはどこ出身ですか?)
 ↓  ↓  ↓
【ドイツ語】
Woher kommen Sie?

【英語】
When is your birthday?
(あなたのお誕生日はいつですか?)
 ↓  ↓  ↓
【ドイツ語】
Wann ist Ihr Geburtstag?

【英語】
What sport do you like to play?
(どんなスポーツをするのが好きなの?)
 ↓  ↓  ↓
【ドイツ語】
Welchen Sport spielst du gerne?

・der Sport : (英語) sport : スポーツ

以上の例文の様に、動詞は疑問詞の直ぐ後ろに来ます。

ドイツ語の語順【副文】 動詞が1番後ろに!

先ずはこちら、

She is not coming today, because she has a cold.
(彼女は風邪をひいちゃったから、今日は来ません)

この文の「She is not coming today」は平叙文で、
後半の「because she has a cold」が副文。

副文とは、
メインの平叙文に対して、条件とか説明を加える文章のことですね^ ^

ではいよいよ、

She is not coming today, because she has a cold.

をドイツ語にしてみると

Sie kommt heute nicht, weil sie erkältet ist.

平叙文「Sie kommt heute nicht」では動詞がちゃんと2番目にあります、が!
副文は「weil sie erkältet ist」って、なんだこれ?

この中の動詞って「ist」。英語の「is」ですが。
えっ、なんで最後に来てんの⁉

いや〜、面白くなって来ましたね〜。
いよいよドイツ語の本領発揮です。

もちろん「彼女は風邪をひいています」だったら、

Sie ist erkältet.

ちゃんと文の2番目に動詞「ist」が来るワケですが
副文になると、急に文末に来ちゃうんですね〜。

あと、副文はいくら長文でも一かたまりでカウントされるので、
平叙文と副文の位置を入れ替えると…、こんな感じ。

Sie kommt heute nicht, weil sie erkältet ist.
①  ②        ③        ④    ↓          ⑤
Weil sie erkältet ist, kommt sie heute nicht.
    ①                      ②      ③      ④       ⑤

動詞「kommt」が「sie(彼女は)」の前に出て、
全体としてちゃんと2番目にやって来ます。

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ドイツ語の語順【助動詞と一緒になると】

例えばこんな表現、

I would like to visit the US .
(ボクはアメリカを訪れてみたい)

これをドイツ語で言うと、

Ich möchte Amerika besuchen.

möchte は「〜したい」を意味する助動詞、
besuchen は「訪れる」を意味する動詞。

つまりドイツ語の助動詞を含む文では、
助動詞は文の2番目に位置するのですが、動詞の方は文末に来ます。

例文を幾つか見てみましょう。

Kann ich Sie nächsten Sonntag sehen ?
Can I see you next sunday ?
(次の日曜日、あなたにお会い出来ますか?)

Ich muss diese Arbeit heute beenden.
I have to finish this work today.
(ボクはこの仕事を今日中に仕上げなければならない)

Es wird morgen regnen.
It will rain tomorrow.
(明日は雨が降るでしょう)

また完了の助動詞「haben 」もしくは「sein」を使った現在完了形の文でも

Gestern habe ich das Buch gekauft.
I bought the book yesterday.
(ボクは昨日、その本を買った)

Was hast du gesagt ?
What did you say ?
(君、何て言った?)

Ich bin mit ihr ins Kino gegangen.
I went to the movies with her.
(ボクは彼女と映画に行った)

の様に動詞は過去分詞になって文末に来ます。

あとがき

今回はドイツ語の語順、特に動詞の位置について見てきました。
最後に復習してみましょう。

設定はサッカーを上手になりたい少年に、
Aさんがコーチとしてアレックスを紹介する感じです。

「助動詞+動詞」「現在完了形」「副文」、
また副文の仲間「関係代名詞」「従属接続文」の中での動詞の位置に注目!

少年) Ich möchte besser Fußball spielen.
    I want to play soccer better.
  (もっとサッカーが上手くなりたいんだ)

A  ) Ich kenne jemanden, der dir Fußball beibringen kann.
  I know someone who can teach you soccer.
  (君にサッカーを教えられる人を知ってるよ)

少年) Wer?
   Who?
  (誰?)

A  ) Das ist Alex.
  It’s Alex.
  (アレックスさ)

少年) Alex ?Ich habe noch nie gehört, dass er Fußball spielt.
    Alex? I’ve never heard of him playing soccer.
   (アレックス?彼がサッカーするって聞いた事ないけど)

A  ) Als er ein Kind war, hat er immer Fußball gespielt.
  When he was a child, he used to play soccer.
  (子供の頃はよくサッカーをしてたんだよ)

少年) Als er ein Kind war….
    When he was a child….
  (子供の頃って…。)

Ich kenne jemanden, der dir Fußball beibringen kann.

これは関係代名詞を使った表現で、
「der」は直前の「jemanden (ある人)を指しているのですが、

der       dir    Fußball    beibringen  kann.
  ll                ll              ll               ll           ll
ある人が 君に サッカーを  教える   出来る

これは全く日本語と同じ語順ですよね。
こう言うの見てるととってもドイツ語に親しみが湧いて来ませんか?

今日も最後まで読んで頂き有難う御座いました。
それではまた^ ^

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