Als ich sechs Jahre alt war,
sah ich einmal in einem Buch über den Urwald,
das 《Erlebte Geschichten》hiess, ein Prächtiges Bild.
こちらはサンテグジュベリの名作「星の王子さま」の冒頭、
ドイツ語訳です。
ドイツ滞在中、ドイツ語を読む練習にと絵本をよく買いました。
そんな中の一冊が「星の王子さま」
ドイツ語で《Der Kleine Prinz》
絵本と言うには字が多く、読み応えがありますが、
今回はこの《Der Kleine Prinz》から素敵な名言、場面をご紹介します。
【ドイツ語で名言】人はそれぞれ自分の星を持っている
冒頭のドイツ語を英語と日本語にするとこんな感じ。
Als ich sechs Jahre alt war,
《アルス イッヒ ゼクス ヤーレ アルト バァ,》
When I was six years old,
わたしが6才の時、
sah ich einmal in einem Buch über den Urwald,
das 《Erlebte Geschichten》hiess, ein Prächtiges Bild.
《ザー イッヒ アインマル イン アイネム ブーホ ユーバァ デン ウァバルト,
ダス 《エァレープテ ゲシヒテンン》ヒース, アイン プレヒティゲス ビルト.》
I once saw a magnificent picture
in a book about the jungle called 《Experienced Stories》.
《体験記》と言うジャングルについての本の中で
1枚の壮大な絵を見たことがある
~~~
・Erlebte: erleben の過去分詞形で、
直ぐ後ろの「Geschichten (物語)」を修飾しています。
・erleben: (英語) experience : 経験する、体験する
(erleben ー erlebte ー erlebt)
~~~
さて宇宙の色んな星を旅して来た星の王子さま。
地球で最初に出会った生き物はヘビ。
そのヘビに自分が他の星から来たことを語る場面で、
王子さまはこう言います。
Ich frage mich, ob die Sterne leuchten,
damit jeder eines Tages seine wiederfinden kann.
《イッヒ フラーゲ ミッヒ, オップ ディ シュテルネ ロイヒテン,
ダーミット イェーダー アイネス ターゲス ザイネ ヴィーダーフィンデン カン.》
I wonder if the stars shine,
so that one day everyone can find theirs again.
星はどうして輝いているんだろう、
いつかまた、皆んなが自分の星を見つけられるようにかな
~~~
・leuchen : (英語) shine : 輝く
(leuchten ー leuchtete ー geleuchtet)
~~~
Schau meinen Planeten an. Er steht gerade über uns …
Aber wie weit ist er!
《シャウ マイネン プラネテン アン. エァ シュテート ゲラーデ ユーバァ ウンス…
アーバァ ヴィー ヴァイト イスト エァ!》
Look at my planet. It is just above us …
But how far it is!
見て!ボクの星はちょうど真上にあるよ…。
でもなんて遠いんだろう!
~~~
・schau 〜 an : 分離動詞 anschauen の命令形 : (英語) look at : 眺める、じっくり見る
(schauen 〜 an ー schaute 〜 an ー angeschaut)
~~~
Warum leuchten die Sterne?
Damit jeder seine finden kann.
《ヴァールム ロイヒテン ディー シュテルネ?
ダーミット イェーダァ ザイネ フィンデン カン.》
Why are the stars shining ?
So that everyone can find theirs.
星はどうして輝いているの?
それは、皆んなが自分の星を見つけられるようにするため。
って、星空を見ながらこんなロマンティックこと言ってみたい(≧∇≦)
【ドイツ語で名言】 人って不自由な生き物なの?
次に星の王子さまは、
砂漠に生える葉っぱが3枚しかない小さな花に出会いました。
王子さまはその花に、人がどこにいるのか尋ねます。
すると花は…、
Die Menschen? Es gibt, glaube ich, sechs oder sieben.
Ich habe sie vor Jahren gesehen.
《ディー メンシェン? エス ギプト, グラウべ イッヒ, ゼクス オーダァ ズィーベン.
イッヒ ハーべ ズィー フォァ ヤーレン ゲゼーエン.》
People? There are, I think, six or seven.
I saw them years ago.
人間?6、7はいると思うよ。
何年か前に見たことあるもの。
Aber man weiß nie, wo man sie findet.
Der Wind bläst sie weg.
《アーバァ マン ヴァイス ニー, ヴォー マン ズィー フィンデン.
デァ ヴィント ブレースト ズィー ヴェック.》
But you never know where to find them.
The wind blows them away.
でもどこで見つかるかちっとも分からない。
風が彼らをどこか連れて行っちゃうから。
~~~
・bläst : blasen の三人称単数現在形 : (英語) blow :
【自動詞】息を吹き付ける、吹く 【他動詞】〜を吹き払う、〜を吹く
【blasenの人称変化表】
現在形 | 過去形 | 現在完了形 | ||
Ich | わたしは | blase | blies | habe geblasen |
Du | 君は | bläst | bliesest | hast geblasen |
Er, Sie, Es | 彼は、彼女は、それは | bläst | blies | hat geblasen |
Wir | わたしたちは | blasen | bliesen | haben geblasen |
Ihr | 君たちは | blast | bliest | habt geblasen |
Sie | 彼らは、彼女らは、それらは | blasen | bliesen | haben geblasen |
Sie | あなたがたは | blasen | bliesen | haben geblasen |
Der Wind bläst aus Norden.
The wind blows from north.
北風が吹いている。
Sie bläst gerne die Flöte.
She likes to play the flute.
彼女は笛を吹くのが好きだ。
~~~
Sie haben keine Wurzeln,
das ist sehr übel für sie.
《ズィー ハーベン カイネ ヴルツェルン,
ダス イスト ゼァ ユーベル フュァ ズィー.》
They lack roots,
it’s very bad for them.
彼らには根っこがないんだ。
不便なことだよ。
~~~
・die Wurzel : (英語) root : 根っこ 【複数】die Wurzeln
・übel : (英語) bad : 嫌な、悪い
~~~
ひと所に根を張ってじっと動かない植物って、
とても不便だ、退屈だろうなぁとか思うのですが。
植物にとって人間は不安定で頼りない存在に見えているのかも。
見方が変わると感じ方って随分と違って来るものですね。
【Die Wurzel ist der Schlüssel】根っこが肝心
星の王子さまを読んでると、
色々と考えさせられますな〜。
ところで「die Wurzel 」と言う単語が出て来たので、
最後に「die Wurzel 」について小話を一つ。
コガネムシは金持ちだ〜、
金蔵建てた、家建てた♪
こんな歌があるくらいだからコガネムシって縁起が良いんだ、
みたいに思ってたnobu☆ですが!!
農業高校出身の妻曰く、
「コガネムシは害虫だよ、植物の根っこを切って枯らしちゃうから」
コガネムシの幼虫《根切り虫》は、
植物の根っこを食べちゃうの⁉
と言う事で、野菜栽培実習の際には、
敵(かたき)のように根切り虫をやっつけていたそうです。
Es dauert lange, bis die Grundlage Wurzeln schlagen.
It takes a long time for the basics to take root.
基本が根付くには長いことかかる。
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